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教員コラム
|2022.07.23VIEW 7,105
身近な植物中毒 Vol.9 ~ヨウシュヤマゴボウ中毒~
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)は近年、住宅街などで、よく見かけます。
もとは北アメリカ大陸原産で、非常に繁殖力が高く、里山などでは木々の生育を阻害します。
また、秋口に実がなり、その果汁は洗っても非常に落ちにくく、子供がブドウなどと間違えて食べる危険性があるため、厄介な植物です。
項目 | 内容 |
---|---|
有毒部位 |
全草(果実や根なども含む) |
毒性 | 強い |
中毒症状 | 実や根などを食べると嘔吐・腹痛 ・下痢を起こし、重症化すると痙攣を起こして、最悪の場合には死亡する。 皮膚に対しても刺激作用がある。 |
間違えやすい |
果実はブドウに、根はゴボウやヤマゴボウ(モリアザミの根)と名前の類似で誤食されることがある。 |
予防 | ブドウやブルーベリーに似ていて食べられそうに見えるので注意が必要である。 |
その他 |
宿根草なので、抜いても抜いても毎年生えてくるため、除去には浸透性除草剤が有効です。 |
執筆教員紹介
職位:教授
氏名:森 博美
専門分野:臨床薬学分野(調剤学、病院薬学、薬局薬学)
担当科目:薬学概論 実務実習 医薬品副作用学など