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教員コラム

|2022.11.22VIEW 985

身近な植物中毒 Vol.11 ~フクジュソウ中毒~

フクジュソウ(福寿草)はキンポウゲ科の植物で、その名前は幸福と長寿を意味し、新春を祝う花としてつけられました。
旧正月の頃に花を咲かせることから、「元日草(ガンジツソウ)」や「朔日草(ツイタチソウ)」とも呼ばれています。
江戸時代から多数の園芸品種が作られるようになり、一般的な黄色以外に、赤や緑色の花を咲かせる品種もあります。
フキノトウと間違えやすいため、要注意です!

 

項目 内容
有毒部位

全草が有毒

毒性

比較的強い

中毒症状

悪心・嘔吐、腹痛、頭痛、錯乱、不整脈、
高カリウム血症、呼吸困難、心停止を生ずることがある。

間違えやすい植物

新芽が同じ時期に発芽するフキノトウに似ているため、間違えやすい。
フキノトウには独特の強い香りがあるが、フクジュソウの新芽には香りはあるが弱い。

予防

野山で毒草と疑わしいものを見かけても、採らない、触らないことが大切である。

その他

キンポウゲ科の植物には毒を含有するものが多い。
その代表がトリカブトである。

 

執筆教員紹介

職位:教授
氏名:森 博美
専門分野:臨床薬学分野(調剤学、病院薬学、薬局薬学)
担当科目:薬学概論 実務実習 医薬品副作用学など