岐阜医療科学大学薬学部|薬学科

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教員コラム

|2021.03.29VIEW 233

身近な植物中毒vol.1 ~スイセン中毒~

スイセン中毒

 だんだんと暖かくなり、畑仕事や花壇の手入れなど、植物との触れ合いが楽しい時期になります。
 春先、スイセンの葉をニラと間違えて料理し、中毒を生じることが毎年のように報道されています。
【身近な植物中毒】の初回は、強い毒性を持ち、死亡する危険性もある、スイセン中毒を紹介します。

 

項目 内容
有毒部位 全草が有毒であるが、特に球根に毒が多い。
毒性 かなり強い
毒成分 リコリン、ガランタミンなどヒガンバナと共通した毒成分が含まれる。
中毒症状 誤って食べると30分以内に、悪心、嘔吐、下痢、よだれ、発汗、頭痛、昏睡,低体温などが生じる。
間違えやすい植物 ニラ
スイセンの花が散り、葉だけになった時が危険!
見分け方 ①スイセンの葉はニラよりも、見た目は厚みがあり、横幅が広くなっている。
②スイセンの根元の茎はニラよりも太くて丸い形になっている。さらに、ニラの根はひげ根で、スイセンの根は球根となっている。
③ニラの葉には特有の匂い硫化アリルが含まれていて、硫化アリルは特に根本部分に多く、ニンニク、玉ねぎ、ねぎにも含まれている。スイセンの葉には青臭い程度でほとんど匂いはない。
予防 スイセンの花が散った時にも間違えないように、同じ場所にスイセンとニラを植えない。もし植えるときには、離して植えて名札もつけましょう。

 

執筆教員紹介

職位:教授
氏名:森 博美
専門分野:臨床薬学分野(調剤学、病院薬学、薬局薬学)
担当科目:薬学概論 実務実習 医薬品副作用学など