岐阜医療科学大学薬学部|薬学科

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教員コラム

|2021.07.26VIEW 76

チョウセンアサガオ中毒

 

チョウセンアサガオ中毒

6月~9月にかけて、チョウセンアサガオの花が咲きます。アサガオより一回り大きい白い上向きの花を咲かせます。
草タイプでマンダラゲ、キチガイナスビの異名でも知られ、学名を「ダチュラ」といい近年、観賞用として人気があるようで公園や庭先で見かけることが多くなりました。
いろいろな野菜と間違えやすいので、十分に気を付けましょう。

 

項目 内容
有毒部位 全草が有毒である。 
毒性 かなり強い
毒成分 トロパンアルカロイド(アトロピン、スコポラミン、ヒヨスチアミンなど)を含む。
中毒症状 経口摂取すると 30 分程度で口渇が発現し、次いで体のふらつき、悪心、嘔吐、倦怠感、眠気、瞳孔散大、意識混濁、興奮、幻覚、麻痺、頻脈、けいれん、呼吸困難、昏睡などが現われる。
間違えやすい植物 種はゴマと、つぼみはオクラと、葉はモロヘイヤやアシタバと、根はゴボウと間違えやすい。
予防 食用と確実に判断できない場合には、絶対に「採らない!食べない!売らない!人にあげない!」である。
おまけ 同属のキダチチョウセンアサガオ(写真下)は木タイプで園芸用ではエンジェル・トランペット(これをダチュラという場合もある)として流通している。これは背が高く、下向きの白、黄、ピンクなどカラフルな色の花を咲かせる。これもチョウセンアサガオとほぼ同じ毒性である。

 

執筆教員紹介

職位:教授
氏名:森 博美
専門分野:臨床薬学分野(調剤学、病院薬学、薬局薬学)
担当科目:薬学概論 実務実習 医薬品副作用学など