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教員コラム
森 博美|2021.09.27VIEW 2,496
身近な植物中毒vol.4 ~ギンナン中毒~
夏から秋に移り変わってきましたね。秋といえば、読書の秋、スポーツの秋、などいろいろとありますが、
なんといっても食欲の秋!
今回は秋の味覚、ギンナンについてご紹介します。ギンナンは、昔から食べられている食品ですが、言い伝えでは、自分の年の数以上は食べないこととなっています。
統計的には、中毒の大半が小児で、特に5歳未満が多いため、食べさせない方が賢明である気がします。
項目 | 内容 |
---|---|
有毒部位 | 実 |
毒性 | 比較的強い。中毒量は子供で一度に7個以上、成人で一度に40個以上であると言われている。 |
毒成分 | 4’-MPN |
中毒症状 | 実をたくさん食べると、嘔吐、めまい、痙攣、意識混濁、呼吸困難、不整脈などが生ずる。 果肉に接触するとかぶれやすい(含まれるビロボールという成分による)。 |
予防 | 本中毒は5歳未満の小児が多いため、食べさせない方が賢明である。 |
執筆教員紹介
職位:教授
氏名:森 博美
専門分野:臨床薬学分野(調剤学、病院薬学、薬局薬学)
担当科目:薬学概論 実務実習 医薬品副作用学など