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薬学臨床系研究室

森 博美|2020.07.17VIEW 64

中毒情報提供に関する研究

中毒と言えば、細菌・ウイルスが原因の食中毒や覚せい剤・大麻などの慢性中毒を思い浮かべる方が多いと思いますが、実はそうではありません。この中毒の原因物質としては、薬はもちろんですが、殺虫剤や除草剤などの農薬、洗剤や乾燥剤などの家庭用品、スイセン(写真①:葉をニラと間違える)やトリカブト(写真②:若葉をニリンソウと間違える)などの植物毒、マムシやフグなどの動物毒、酸・アルカリや化学薬品などの工業用薬品、その他としての酒類やサリンなど様々なものがあります。

この範囲はじつに幅広く、地球上に存在するすべての化学物質が対象だと言っても過言ではありません。これらの中毒は日常的に多く発生しており、誤飲・誤食、皮膚への付着、吸入などいろいろな状況で起き、大半は急性症状が現れ、緊急な対処が必要です。薬剤師は、中毒原因物質の情報をいかに速くかつ的確に医師などに伝えられるか、そして、もし何を服用したか不明な場合には、いかに迅速に原因物質を突き止められるかが、患者さんの生死を大きく左右します。薬剤師のこのような活動は、患者さんの大切な命を救うために大きく関わっています。

私は病院薬剤師時代から、長く中毒の研究に携わってきました。本学においては、さらにこれを発展させて、病院薬剤師はもちろん、薬局薬剤師に対しても、かかりつけ薬剤師や健康サポート薬局の役割の中に、中毒に関する活動を組み入れていきます。また予防を目的に、さらに積極的な地域住民の皆さんへの啓もう活動や製品のパッケージの改良・表示デザイン変更などの工夫も提案するなどの研究を行っていきます。

臨床中毒学研究室
教授 森 博美

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