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~薬剤師のコミュニケーション能力向上を目指して~

 

薬学臨床系研究室

仲山 千佳|2020.08.01VIEW 1,251

患者-薬剤師間のコミュニケーションに関する研究
~薬剤師のコミュニケーション能力向上を目指して~

薬剤師は専門的な知識やスキルをもって患者さんの病を治すべく努力していますが、それらは患者さんに伝えるための、また受け入れて貰うためのコミュニケーション能力が無ければ役に立ちません。しかし、コミュニケーションは“大切だ”と肌では感じていても、実際には目に見えない難しいものです。この目に見えない、でも欠かせないコミュニケーションを、患者さんが話す言葉や目の動きといった客観的データを分析し、見えやすい形にすることで、患者さんにとってのより良いコミュニケーションのあり方を探求する研究を行っています。

1)言語的コミュニケーションに着目した研究

患者さんと薬剤師の会話を一語一句拾い上げ、その言葉一つ一つが持つ意味をコード化し、会話を定量的に分析するRIAS(The Roter Method of Interaction Process Analysis System)という手法により、薬剤師のコミュニケーションの特徴や課題を明らかにし、患者とのより良いコミュニケーションの構築に繋げる研究を行っています。

2)非言語的コミュニケーションに着目した研究

表情や仕草といった非言語的コミュニケーションの1つである視線を、アイトラッキングシステム(眼球運動を映像解析することにより、人が「どこを・どのように・いつ見るか」を測定する装置)を使い、薬剤師が薬を説明している時の患者の眼球運動の変化を解析することで、患者にとっての快適なコミュニケーションを探っています。

 

アイトラッキングシステム(Tobii Proグラス2)

アイトラッキングシステム
(Tobii Proグラス2)

 

また、“患者中心の医療”に貢献することを目的として、模擬患者(Simulated Patient:SP)参加型のコミュニケーション学習プログラムを構築し、薬剤師のコミュニケーション能力向上を目指した教育研究を行っています。

SP参加型コミュニケーション学習

SP参加型
コミュニケーション学習

薬学臨床系研究室
講師 仲山 千佳

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